狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれるなどして感染する病気です。
日本・イギリス・オーストラリア・スガンジアビア半島の国々など、一部の地域を除いて全世界に分布しています。
発症するとほぼ100%死亡する危険な病気です。
大抵は、動物に咬まれたり、傷口を舐められたり、動物の唾液が目、鼻、口から入り込むことによってうつります。
犬や猫からうつることが多いのですが、サル、キツネ、アライグマ、マングースやコウモリなどの野生動物からもうつります。
現在日本での狂犬病の発生は認められていません。
しかし、アジア、アフリカを中心に世界では年間5万人以上の死亡者が発生しています。
2006年に世界の研究者のグループが Global Alliance for Rabies Control (狂犬病予防連盟)を結成し、その活動の一環として、世界狂犬病デーの取組みを始めました。
世界狂犬病デーの目的は、ヒト及び動物における狂犬病の影響やその予防法などについて人々に知ってもらうことです。
2007年以降、世界の135ヵ国において、イベントなどが開催され、狂犬病の教育活動や犬への狂犬病予防注射の取り組みが実施されています。
9月28日は狂犬病ワクチンを開発したパスツールの命日です。
この機会に、狂犬病予防の重要性を再認識していただけたらと思います。