みなさんこんにちは。
愛玩動物看護師の松原です🍃
突然ですが、皆さんは肛門腺を知っていますか?
わんちゃんの飼い主さんは聞きなじみのある方が多いのではないでしょうか。
肛門腺とは肛門の左右に一対ある袋状の分泌腺です。
時計で表すとだいたい4時と8時の位置にあります。
この袋の中には、強烈なにおいのする分泌液が入っており、個々でにおいが違うため、
個体識別の役割を持っています。
よく犬や猫同士でお尻の臭いをかぎ合うのを見かけますが、
それは肛門腺のにおいで相手の識別をするためです。
またマーキングにも使われます。
匂いだけで『あ!これは〇〇ちゃんだ!』とわかるなんてすごいですよね。
分泌液は通常では排便の際に一緒に排出されます。
ただ中には自力で出せない子(特に小型犬や太り気味の子、シニアの子に多いです)や
分泌液が溜まりやすい子もおり、分泌腺がどんどん溜まっていってしまうことがあります。
肛門腺が溜まってくると
・お尻を気にする ・肛門周りをしきりに舐める
・お尻歩きをする ・お尻が臭う
などが見られます。
溜まったままになると、炎症を起こしてしまったり、
最悪の場合肛門腺が破裂し、肛門周りに穴が開いてしまうこともあります。
溜まってきたときは肛門腺絞りが必要です。
また月1回など定期的に絞ってあげることで、肛門腺のトラブルの予防にもなりますよ。
肛門腺絞りはご自宅でもできますし、病院やトリミング施設などを利用されるのも1つです。
当院でも行っていますので、お気軽にご相談くださいね🌷